では、何をもって扁平足と呼ぶのか。
扁平足だと、身体にどんな問題が起きるのか。
先日、知り合いからそんな相談を受けたので、扁平足について順番に整理してみます。
扁平足って、どんな足?
一般的には、足の内側にある土踏まずが低い状態を扁平足と呼びます。
ただ、どこからが低いのか。
これを確認する方法はひとつではありません。
足跡を見る方法もあれば、骨の位置を見る方法もある。足の甲の高さを測ったり、踵を含めた足全体の形状を確認したりする方法もあります。
そのため、見た目だけで簡単に決められるものでもありません。
土踏まずを見る、ひとつの方法
その場では、Feiss lineという見方を使って説明しました。
足の内側にある、次の3つの位置を確認します。
- 内くるぶし
- 舟状骨粗面
- 親指のつけ根にある第1中足骨頭

この図では、3つの点を色分けしています。
- 左の青い点:親指のつけ根にある第1中足骨頭
- 中央のオレンジの点:足の内側で触れられる舟状骨粗面
- 右の青緑の点:内くるぶしの一番下にある内果下端
破線は、内果下端と第1中足骨頭を結んだ基準線です。
この線に対して、舟状骨粗面がどこにあるのかを確認します。
舟状骨粗面が基準線より下にある場合は、土踏まずが低くなっていると考えるひとつの目安になります。
ただし、この3点と線だけで扁平足を診断するものではありません。
ほかにも、扁平足をはじめとした足の状態を確認する方法はいくつかあります。
足全体の形や向きから見る方法。足の甲の高さを測る方法。立ったときと座ったときで、土踏まずがどう変化するかを見る方法など。
ただ、詳しく説明しようとすると、どうしても専門的な内容が多くなります。
今回は、自分の足に関心を持つ最初のきっかけとして、比較的わかりやすいFeiss lineを紹介しています。
この線だけで扁平足かどうかを決めるのではなく、土踏まずの状態を見る、ひとつの目安として使ってみてください。
土踏まずが低いと、身体に悪い?
ここが、今回1番伝えたいところです。
土踏まずが低くても、身体に必ず問題が起きるわけではありません。
足の形としては扁平足に見える。けれど、痛みはない。長く歩いても困らない。立っていても安定している。運動も問題なくできる。という人もいます。
反対に、土踏まずの形は大きく崩れていなくても、足に痛みや疲れを感じる人もいます。
身体に問題が起きていることは別の話。
扁平足という足の形が、身体へ影響する可能性はあります。
ただ、それだけを見て今ある不調の原因だと決めることはできません。

足の形と一緒に確認したいこと
僕が足を見るときは、土踏まずの高さだけで終わりません。
例えば、次のようなことを一緒に確認します。
- 足や身体のどこに困りごとがあるのか
- 立っているとき、どこに体重がかかるのか
- 歩くと疲れやすいのか
- 片足で立ったときに安定するのか
- しゃがむと、足や膝がどう動くのか

さらに、体重をかける位置や動き方を変えたあと、身体の反応をもう一度見ます。
痛みがマシになる。足が軽く感じる。立ちやすくなる。動きが安定する。
そうした変化があるなら、その人の身体を考える手がかりになります。
先に方法の正しさを決めるのではなく、ひとつの条件を変えたあと、身体がどう反応するかを確認する。
足の形を見ることも、そのための材料のひとつです。
自分の足は、扁平足なのか
自分の足の特徴を知ることには、意味があると思います。
ただ、扁平足かどうかを決めることがゴールではありません。
「扁平足だから悪い」と考えてしまうと、身体で起きていることよりも、扁平足という名称の方が気になってしまいます。
まず確認したいのは、今、その足で困っていることがあるのか。どんな場面で気になるのか。何をすると楽に感じるのか。
足の形に、こうした身体の反応を重ねていくと、自分に必要な選択が少し見つけやすくなります。
扁平足かどうかより
土踏まずが低いことは、その人が持っている身体の特徴のひとつです。
それが問題になる人もいれば、特に困らない人もいる。
だから僕は、扁平足という名前だけで身体の良し悪しを決めません。
その足で何が起きているか。
形を知ったうえで、今の身体にとってより良い選択を考えていきます。
